2020年1月20日月曜日

日本、がんばって。

去年の夏日本に行って驚いたことの一つは、地球温暖化の問題が一度もニュースにならなかったことです。イギリスではニュースに出てこない日はないくらいだし、一番のトップニュースになることもあります。日本はイギリスよりもさらにいっそう温暖化の影響を受けていることを考えると、これは変なことです。

その理由は、
 政治が弱い。企業が強い。
企業と政治の癒着。
企業とマスコミの癒着。
こんな感じでしょうか。

残念なことです。なぜなら、温暖化を食い止めるための様々な対策は、日本人はきっと熱心に取り組むだろうなあと思うからです。例えばリサイクリングは、イギリスでは今では当たり前のことになってますが、20年前はそうではありませんでした。日本は昔から古紙回収とかリサイクリングは盛んだし、「もったいない」と思う、物を大切にすることも昔から美徳とされているし、日本人の気質にすごくあうと思うのです。

それだけではなく、学術的にも技術的にも日本は世界の最先端レベルなのですから、もっともっと貢献できるはずなのに。

アメリカやオーストラリアと違って、日本には油田も炭鉱もないし、温暖化問題を無視することによる利益よりも、温暖化問題に関する新しい開発や発明に遅れをを取るほうが、将来的には不利益になると思うんだけどなあ。

そもそも石油や石炭といった地面の中の資源は、その発掘が温暖化の原因となっていることがわかっている今、今後は衰退していくことが予想されている一方、日本にはこれからのエネルギー対策の主柱となる日光や波、そしてダムが豊富にあるし、「資源に乏しい国」という昔からの経済的劣等感を取り払ういいチャンスだと思います。

イギリスでの今週のニュースは、マイクロソフトが2030年までに二酸化炭素マイナス(排出よりも多くのCO2を大気から吸収)、今年の11月に世界環境会議(COPS26)が行われるグラスゴーは2030年までに二酸化炭素プラスマイナスゼロを宣言してます。私の住むデボンも、2030年までにゼロが目標です。

1970年代の公害の問題を克服して、世界トップレベルの環境規制を取り入れた日本ですから、そろそろ目覚めて、世界の温暖化対策のリーダーとなってほしいものです。

ではこちらもよろしくお願いします。

2 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

こんばんは。お久しぶり。一年ぶりにブログ復活しましたよ。

日本と海外のニュースは全然違いますね。なので、最近、久しぶりにCNN USとBBS Worldを見始めました。日本のニュースだけ見てると洗脳されそうだからね。

まあしかし、BBC見てても、イギリス王室の話ばかりだったりするけれど・・・。BBSで小泉環境大臣の産休の話をしてたのは驚きました。

Atsuko さんのコメント...

ひさしぶり!
ブログ復活嬉しい!後でじっくり読みます。

そう、イギリスは最近王室の話ばかりで、「どうでもええねん。」とイギリス人も相当思ってます。でも今回は、メガン(ハリー王子の奥さん)が黒人のハーフで、人種差別の話に絡んでるので、ただの三面記事の話というわけでもないんだけどね。最近の日本のニュースは、自殺率が下がったという話をBBCラジオで聞きました。