2011年10月13日木曜日

なりたくない親

今日付けで私はティーンエージャーの息子を持つ母親になりました。ルイちゃんが13歳になったんです。 ここ2年くらいで背がぐぐんと伸びたし、手も足も大きくなって、声も変わってにきびも出てきたし、大きくなったものです。でも性格のほうはそれほど変わった様子もないので、親子関係はあまり変わっていませんが、これから変わっていくんだろうなあというのは・・・・・・・・怖くもないし寂しくもないですね。どちらかと言えば楽しみかな。

それでこの機会に、こういう親になりたくないというのを考えてみました。

1. 自分勝手に子供の邪魔をする親

具体的にいえば、自分が寂しいから遠くの大学に行って欲しくないとか、自分が恋人を気に入らないから、結婚に反対したりする親ですね。うちの母親は「ハーフの孫なんて欲しくないから外人と結婚だけはしてくれるな。」といっていましたが、これなんてそのいい例です。(なので子供だけ産んで、結婚はしてませんよ、ハハハ。 )

2.ネガティブな意識を受け付ける親

よくいますよね、「どうせお前みたいなやつは偉くなれない。」とか、「分をわきまえろ」とか。そこまで悪意がないにしても、「凡人はそんなにがんばらなくてもいいじゃないか。」とか言う親。勝手に凡人って決め付けるのが失礼。今年の夏日本に帰ったときに、うちの母が子供達に「世の中なんでも自分の思い通りになると思ったらあかん。」と説教していて、私はカチンと来ました。まだ可能性の固まりの子供達になんて事をふきこむんだ。 なんでも自分の思い通りに達成してる人、実現してる人も世の中にはいるんですよ。

そもそもそういうことを説教たれる人は、自分の人生が思い通りに行かなかった人、失敗した人。そういう人がどうして人に、特に子供に説教する権限があると思うのか、それを考えて欲しいです。
でも現実問題世の中は(そしてこれは確信を持って思いますが、日本のほうが圧倒的にそういう人が多い)そういう人が後を立たないので、受け止めるほうは、そんな助言には耳を貸さないのが一番です。助言を聞くならスティーブ・ジョブスだとかリチャード・ブランソンとか、成功した人の助言に耳を傾けましょう。ネガティブなメッセージを消すにはポジティブなメッセージを聞くのがいちばん。

3.世間体を気にする親

子供の幸せよりも、世間体を気にしてる親って結構いると思います。たとえば今はそういう親は少ないと思うけど、昔は子供が障害者で、人の目を気にして外に出さない親とかたくさんいたようですね。こちらの話では、未だに子供が黒人や有色人種と結婚するのを反対したり。それからお金や家柄のある家庭では、子供自体は嫌がってるのに、見栄のために子供を私立の寄宿学校に送る親もたくさんいます。息子がゲイだとカミングアウトすると絶縁する親などもこの例でしょう。

我が家の子供達に関しては、今のところ具体的に例が思いつかないけど、これからは、これを肝に銘じなければいけないような事態もでてくるかもしれません。

4.子供の自慢しか生き甲斐がない親

子供が学校でがんばったり、スポーツでがんばると、親としてはやっぱり自慢です。別に言いふらすわけじゃないけど、我が子ながらよくがんばってるなあと思うし、そういうのはやっぱりちょっと誇りです。でもそれが自分の生き甲斐となっちゃうと、めんどうになる。つまり親の自分勝手なエゴが入り込んでくる。

たとえばルイとチャーリーがもう水泳をしたくないと言ったとすると、子供達の水泳の活躍が楽しみな我々としてはすごくがっかりすると思います。そして事情によっては、水泳を続けるように説得すると思います。でも本当に本人がやりたくないのなら、「じゃあもう辞めなさい。」とあっさり言ってあげたいです。

結局、子供の活躍や成績で自分の幸福が左右されるような親は、子供にすごく負担を掛けると思う。子供が自分の親の幸せの責任を担う必要なんてないはずです。


5.子供より自分のほうがよくわかってると思ってる親

子供が小さいときは、やっぱり親だからあれこれ教えてあげますよね。でもある程度大きくなっても、いつまでも自分のほうが良く知ってると思ってる親。これはまずいと思います。

私が高校生の頃、親の決めた進路を選んで医大に行ったり、歯医者になった友達がいました。親の言いなりで見合い結婚した人もいたし。そういう人が不幸な人生を送ったかと言えば、たぶんそんなことはないし、おそらくまあまあ安定した幸福な人生を送ってるんだろうけど、私に言わせたら、そんなの生きてる意味が半分ないようなもの。

「どんなに失敗しても、どんな結果が待ってるとしても、とにかく自分には自由に行動する権利があるのだと証明するためにだけでも、自分のやりたいことをしたい。」

私はそう思うし、そうやってやってきてるし、それで満足してやってます。

そもそも自分のほうが長く生きてるからって、親という名の他人が 、本人よりも的確な選択をできるわけがない。

今のところはまだまだ私もついつい口出ししちゃうんだけど、これは本当にこれからますます肝に銘じておこうと思います。まだ13歳だから、重大な決断というのはあまりないんだけど(今のところはたとえばフランス語とズペイン語とどちらを選択するかとか。)、将来すごく重大な決断をしないといけないことってあるだろうなあ。たとえばルイが軍隊に入りたいと言い出すとか。そうなるとやっぱりすごく反対だけど、反対しちゃあいけない・・・・・・・・よなあ。


今日誕生日のルイは、プレゼントやお金を貰って、お寿司を食べてケーキを食べて、ハッピーな一日でした。母親は息子を笑顔で軍隊に行かせられるかどうかで悩んでいると言うのに・・・・・

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4 件のコメント:

あくあ さんのコメント...

ティーンエイジャーって13歳からって決まってるの?知らんかった。

しかし、その「なりたくない親」、ほんとに正しいよね。それだけ考えてたらそんな風にはならないだろうし、なりかけてたら自制心が働くだろうから大丈夫だよ。大体そういう親は正しいと思ってそういうこと言ってるからタチが悪いんだよね。

ほんとに最近、人の言うことを気にしないというのが人生で最も大事なことのような気がしてます。人の言うことを気にしないためには、アブラハムのいうように、ネガティブなことを考える暇がないくらいポジティブなことで頭を埋め尽くせばいいんだよね。

うちの親は「なりたくない親」の反対のような、ほっといてくれる、信頼してくれるいい親でしたが、それでも最近「いつまでも若くないんだから無理をするな」とか言うんですよ。いつまでも若くないから無理をしちゃいけないなんていう刷り込みをされちゃったら、早々に何も出来ない年寄りになっちゃうじゃん。やめてほしいんだねぇ。

一方、成功している年寄りは絶対そんなこと言わないもんなぁ。60やそこらなら、まだまだエネルギーが満ち溢れてて引退なんて考えられないって言うし、80でも90でもまだまだ現役ですよって言ってるもんね。

やっぱ、早く引退するのはよくないんだと思いますね。ボケが早くなるし、エネルギーも減少するし、そして、小さくまとまろうとして、それを正当化したいもんだから、余計なことを若者に言って、世の中に悪影響を及ぼす。

あー、そんな年寄りには絶対なりたくない!死ぬまで現役で働くべきたな。

Atsuko さんのコメント...

12歳まではEleven, Twelve だけど、13歳からはThirteen, Fourteenとなるでしょ。なのでTeenagerという言葉があるんですよ。なんとなく日本語で使うティーンエージャーって15・6歳からのイメージだけどね。

うちの親も昔はいい親だったような気がするんだけど、今から思えばあれはただ忙しくて放任していただけのような気がする。なので子供は放任して育てるのがいちばんと思います。

おととい85歳のテレビ司会者が女王様から勲章を貰っていました。彼なんて未だに毎週人気番組で司会してるからね。そういえばクイーンだって85歳くらいだと思うけど、ぜんぜんしゃきっとしてるし。最近は90くらいになると、やっぱり年取ったなというかんじかなあ。

あくあ さんのコメント...

私たちの頃には更にあがって、100歳くらいまでしゃきっとしてなきゃいけなくなりそうな気がするよ・・。まだ人生半分来てないわけね。

Atsuko さんのコメント...

そうか、まだ人生半分も来ていないのか。ということはきちんと歯の手入れをして、健康に磨きを掛けてないと。